子供の頃、両親や学校の先生から「信用される人になりなさい」とよく言われませんでしたか?社会人になってからはなおさら、「顧客の信用第一」と上司に何度も言われた経験ありますよね。
でも。今のこの世の中は、果たして「信用できる」社会なのでしょうか。
最近の鑑定の中でも、「信用できない」「信用されない」といったご相談が多いです。
もしかすると、いや、自分も含めて、今このタイミングで「信用」を見直した方がいい。僕の直感がそう語りかけてきました。
今回は、そんな思いから「信用」について、お話させていただこうと思います。
そもそも「信用」とはなんだろう?
「信用」の正確な意味、ご存じでしょうか?
- 確かなものと信じて受け入れること。「相手の言葉を―する」
- それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。また、世間が与える、そのような評価。
- 現在の給付に対して、後日にその反対給付を行うことを認めること。当事者間に設定される債権・債務の関係。
辞書にはこう書かれています。ここで気づかれた方がいたら、それは素晴らしい着眼点!
「信用」というのは過去にするもの、なんです。過去に実績や実態があるもの、過去の行為や事実に対して思うことなんです。未来に対してするのではなく、これまでの行動や実績について私たちは「信用」する、ということなんです。
「信」という文字は、人の言、人の言葉から生まれています。全ては、私たち自身が発した言葉や行動が、信用を作っているということ、なんですね。「信用は一日にしてならず」というのも納得がいきます。
つまり、信用されるには、されるだけの過去の実績が大事。これまでの行動の積み重ねが、信用されているかどうかを決めるのです。
これで、日ごろの言動がいかに大事か、ということがお分かりいただけたのではないでしょうか?
信用されるためにやってほしい3つのポイント
では、信用されるには、どうしたらいいのか。ただ、日ごろの言動に気を付ければよい、ということだけではないのです。やはり、信じてもらえるように、日ごろから心がけることが大事です。
では、信用されるための具体的な行動についてお話しようと思います。
①自分を信じること
自分で自分のこと、信じていますか?ここができていないのであれば、もうスタートから躓いてしまうようなものです。
僕は昔お付き合いしている人に言われたことがあるんです。「自分を信じることができないのに、人のこと信じることなんてできないよ」と。
この時は、いろいろこじれてしまって、相手をガンガン追いかけてしまっていたのですね。追いかけていたということは、相手のことを信じていなかったということでもあります。そして、心のどこかでずっと、相手に嫌われてしまったんだと気が付いていた。
相手に嫌われている=嫌われても仕方がないんだ、そう自分のことを思っていたと思うんです。これで相手から信用されようなんて、ありえないですよね。。。
信用されたいのではあれば、自分を信じることです。「そのままでいいんだよ」とまずは自分を受け入れることです。出来損ないかもしれない、性格が偏っているのかもしれない、でも、そんな自分でもまずは生きているだけで素晴らしい!大げさでも、これくらい自分を認めてください。
毎日1度でいいから「そのままでいいんだよ」と自分に言ってみてください。少しずつですが、変わっていけます。
②言動一致
次に心がけることは、言動一致。言っていることと行動を常に一致させることです。これ、意外にできてないこと、多いんです。
言っていることと行動が違うと、私たちの潜在意識には、その履歴がずっと残っていきます。すると潜在意識は「あ、この人はいつも言っていることと、行動が違う」と学習していきます。すると、それが次の言葉と行動に影響を与えていくわけですから、どんどん言動一致から外れていきます。
逆に、言葉と行動を一致させていけば、潜在意識は「あ、この人は言っていることと行動がいつも一緒だ」と学習しますので、言葉を発すれば、もう全力で行動をアシストしていくようになります。こうなると、言えば叶うという状態になります。その状況を周囲は見ているわけで「あ、この人は言っていることと行動が同じだ、信用できる人だ」と思ってくれるわけです。
まずは何か行動を起こす前に、そっとつぶやいて行動してください。
「トイレに行こ」ってつぶやいてトイレに行く、「手を洗おう」ってつぶやいて手を洗う。これ、エクササイズだと思って、気が付いた時で良いのでやってみましょう。次第に身についてきますよ。
③約束を守る
人は誰でも、ごく自然に、自分が求めているものを手に入れたいと考えるそうです。
約束というのは、お互いに求めているものを手に入れるためにするものですよね。
「遊びに行こう!」「ごはんを食べに行こう!」「一緒に帰ろう!」であれば、求めているものが手に入らない、ということは大きなストレスになるわけですから、約束を破るというのは、想像以上のストレスを与えることになるのです。
たとえ損したとしても、約束を果たす。この実績の積み重ねが、信用を生むということご理解いただけたかと思います。安請け合いして果たせない約束は、最初からしないことです。
この3つのポイントを見ていただいて、どう思われますか?
もし、出来てないのであれば、できるものから少しずつ始めてみませんか?
この3つが自分の中に染みついたら、ぜひ次のことを心がけてみてください。
3つのポイントができたら、次は2つのスタンスを
続ける
思いついた時だけ、気を付けていた時だけでは、信用にはつながりませんよね。日々日々、ひとつひとつから。信用をまさに積み重ねていくことです。継続は力なりです。
区別しない
自分にかかわる人全員に対して、ぜひ実行してください。いろいろ思うこと、あると思います。ですが、もしこの人は…と思われていたら、相手との距離は自然に遠のいていくと思います。大切なのは、あなた自身のスタンスです。
3つのポイントを、この2つのスタンスでぜひ実行してみましょう。気が付けば、あなたの信用度はぐぐーんとアップしていますし、あなたの周囲には信用できる人が増えていると思いますよ。
そんな輪が、どんどん広がっていけばいいな、と柴山は思っています。