「人生こんなはずじゃなかった。」
鑑定にお越しになるお客様の多くが、この言葉を口にされます。
付き合ってみたら、相手が思っていた人と違っていた。こんなはずじゃなかった。
希望の会社に就職できたのだが、仕事が思うようにいかない。こんなはずじゃなかった。
自分が希望していた年齢までに結婚、出産もできた。幸せになるはずだったのに、こんなはずじゃなかった。
「こんなはずじゃなかった」人生のあらゆる場面でそう思われる方、とても多いのです。
「こんなはずじゃなかった」と思う人の共通点とは?
そう思われる方には、ある共通点があります。
パートナーができたら、こういう生活スタイルをして、相手にはこうしてもらって、休日はこう過ごさないと―
結婚したら、ある年齢までに子供を何人もうけて、自分の家(部屋)をもって、こういう暮らしをして―
子供には、こういう学歴に進ませて、そのためにこういう習い事をさせて―
会社に入社したら、自分がやりたかった仕事を担当して、社内で成績を出して出世して―
こうあるべき、
こうすべき、
こうでなくちゃいけない、
欲しいものが揃ってなくちゃいけない。
こういう人生でないと成功者ではない。幸福ではない。
「こういう生き方が幸せなんだ」
という理想が実現しないと、幸せではないんだと思い込んでしまわれている。
だから、
自分の理想どおりの“良い”人生ではない、
満足していない、
充実していない、
夢が叶っていない“悪い”人生だ、
と極端に考えてしまい「こんなはずじゃなかった」と人生を嘆いてしまうのです。
「こんなはずじゃなかった」と思う人は、人のことを許せない?
さらに。
「こんなはずじゃなかった」と思ってしまう方は、周囲の人に対して「許せない」と思うことも。。。
私たちは子供の頃、アニメや映画を通じて、沢山のヒーローを観てきました。
「きっといつか誰かが助けてくれるんだ」というヒーローイズムが私たちの中に少なからずあって、その影響も侮れないのです。
超能力を持ち、綺麗な真っ直ぐな心で、困っている人を助けてくれる完全無欠なヒーロー。
白馬の王子様がきっと迎えにきてくれるという“刷り込み”が私たちにはされていて、恋愛や結婚や家族、友達や会社にそれを求めてしまいやすい。
なぜ助けてくれないの、言うこと聞いてくれないの。
思い通りにならない相手を、許せない。
この人と、この会社と一緒になれたら幸せになれるはずだったのに。
「こんなはずじゃなかった」…
さらに、
「こんなはずじゃなかった」と思う人は現実を受け入れることができず、
周囲も自分も許すことができず、
もっとどこかに解決方法があるはずだとさ迷い、
何度も同じことを繰り返してしまいます。
そして、
「こんなはずじゃなかったのに」と後悔の沼にどんどんはまっていってしまいます。
それって本当に幸せですか?
北極流では、『人生には必要な苦労がある』と教えていただいています。
思い通りにいかないこと、許せないと思うこと、負けてしまって悔しい、悲しい、辛いという経験は、これを受け入れることで、人生を変えることができるのです。
季節が移り変わるように、私たちは確実に年齢を重ねていくように、この世は常に移り変わっていきます。ひとつとして、同じものはありません。
幸せの定義もそうです。
パートナーがいて、マイホームがあって、会社にちゃんと勤めて、出世して、お金持ちになって、欲しいものを手に入れて。
現代社会はこれが幸せだったかもしれない。
でも、昔はきっと違っていたはずです。
そして、これから大きく変わっていく未来は、もっと幸せの定義が変わっていくと思います。
それなのに、現在の幸せの価値観に縛られてしまっているのは、自然の摂理に反すると思いませんか?
「こんなはずじゃなかった」は幸せへのお誘い?
私は先生から、こう教えていただいています。
自分の幸せは自分の中で作るもので与えられるものではない。
人生の生き方には、have to(こうしなければならない)と want to(こうしたい)があって、自分の魂が心底から want to(こうしたい)と思えるものを選択する、それがこれからの未来だと。
誰もが、この世に存在するとても尊い人で、誰もが愛の人なんだと。
愛の人だからこそ、「こんなはずじゃなかった」と気づくのだと。
そうなんです。
「こんなはずじゃなかった」というのは、本当に自分がやりたい、なりたい、生きたい人生に向かうために必要な体験なんです。
だって、want to には、必要な体験がちりばめられているからなのです。
ね、「こんなはずじゃなかった」って思っているあなた。
幸せへのお誘いが来ていることに、ぜひ気がついてください。
試してほしい4つのアクション
それに気づくことができたら、次に以下のアクションを試してみてください。
まずは、許すことから始めましょう。
相手には相手の感情も都合も価値観もあります。生まれ育った経験も影響します。
自分には自分らしさがあるように、相手には相手らしさがあると気づいてください。
次に、決めつけを止めましょう。
言ったところで聞いてもらえない。
甘えられない。
どうせうまくいかない。
どうして?1度や2度そうだったからと言って、未来も同じではない。
これまで、相手の都合や感情や経験や価値観を認めた上で交渉したのでしょうか?
自分の都合ばかりを優先されていませんでしたか?
過去の経験に縛られてしまっているのです。そのことにも気が付いてください。
ついつい考えてしまうクセを手放しましょう。
なぜこうなったのか、どうしてわかってくれないのか。
これはすべて過去の出来事に意味付けをする作業です。
すべては、気づくために起こったことです。気づいたのであれば、変えていけばいいだけです。
あなたがやれる創意工夫はたくさんあるはず。やれることから始めましょう。
毎朝、祈りましょう。
自分以外のすべての人の幸せを祈ることです。神様のお力をお借りしましょう。
お勧めは、愛念の祈りです。自分の周囲(家族、パートナー、友人等)の幸せを祈りましょう。祈ることで、自分の心が変わっていくのがわかると思いますよ。
人生こんなはずじゃなかった。
それは、幸福な未来からの招待状なのです。